意外なゴルフルールで許される行為

ここでは、知ってて得する意外なゴルフルールで許される行為を紹介していきます。

●●ならライバルの使用クラブを聞ける?!

打ち下ろしの175ヤード、パー3ホールのティグラウンド・・・
何番アイアンで打つか、クラブ選択に迷うところです。
幸いライバルである同伴競技者がオナーで、先にナイスオン。

そこで、彼の使用クラブが分かれば自分のクラブ選択が簡単になると思い、4人のバッグを運んでいる共用のキャディに彼の使用クラブを尋ねてみました。
ところが、それを聞きとがめたライバルは「使用番手を聞くのはアドバイスを求めるルール違反」とクレームをつけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「共用のキャディならライバルの使用クラブを聞ける!」です。

実はこの行為は規則で認められているんです。
プレーヤーはいつでも自分のキャディからキャディの持っているあらゆる情報を聞き出しアドバイスを求める権利があるのです。(規則8条-1)
共用のキャディはプレーヤーの依頼をこなすときには、そのプレーヤーのキャディとなるので、同伴競技者のバッグを運んでいても問題はありません。

1クラブレングスを測るのに●●を使ってもいい?!

ティーショットでナイスショットしたが、セカンド地点に行ってみるとボールが残り90ヤード地点のカジュアルウオーターに入っていました。
規則にしたがって無罰で救済を受けることになったので、次に使うクラブを基準にして、カジュアルウオーターを避けられて、しかもホールに近づかないニヤレストポイントを求めました。
そしてドロップするポイントを決めるために、キャディバッグからドライバーを取り出して1クラブレングスの範囲を測りました。
すると、同伴競技者から「次打で使うピッチングウェッジを使って1クラブレングスを測らなければいけない」とクレームが入りました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「救済を受けるときに1クラブレングスを測るのに1Wを使ってもいい!」です。

実は、1クラブレングスを測るには、プレーヤーは自分で選んだクラブならどのクラブでも使用すrrことができるのです。
ですから48インチの長尺ドライバーを使っていれば、45インチのドライバー使用者よりはドロップのエリアが広がることになるというわけです。

ドロップ前に付近の●●を取り除いてもいい?!

ティーショットが林の中に行ってしまい、見に行くとボールが木の支柱にかかっていました。

そこで林の中の木の支柱から、動かせない障害物の救済を受けることにして、規則にしたがってドロップしようとしました。
ところが、ドロップするエリアに枯れ葉や小枝のルースインペディメントがたくさん落ちていることに気づいたので、それらをまず取り除いてからドロップしたのです。
すると「それはライの改差になるんじゃないの」と同伴競技者が声をかけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「ドロップ前に付近のルースインペディメントを取り除いてもいい!」です。

規則ではルースインペディメントに関しては、自分のボールとルースインペディメントの双方がハザード内にあるか触れている時を除き、いつでも罰なしに取り除くことができるのです。(規則23条-1)
したがってこのケースでも、プレーヤーにはルースインペディメントを取り除いてからドロップする権利が与えられているのです。

飛球線に平行にクラブを置き、それに沿って●●を決めてもいい?!

左崖下がOBというミドルホール。
ティグランドの前縁がOBゾーンの方を向いているのでアドレスがとりにくい。
そこで、まず自分のクラブを飛球線と平行に地面に置いて後方から確認した後、そのクラブに沿うようにスタンスを決めることにしました。
これなら方向が狂う心配はない。
そして足元のクラブをどかしてからショットしました。

すると同伴競技行が「プレーの線の指示の反則だ」とクレームをつけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「飛球線に平行にクラブを置き、それに沿ってスタンスを決めてもいい!」です。

確かに、クラブを足元に置いたまま打ってしまえば、同伴競技者のいうとおり、プレーの線を指示するマークを置いたままストロークすることになって反則になります。
しかし、ストローク前にはプレーの線の指示を受けたり、マークを置くのは規則で認められています。(規則8条-2a)
したがって、この行為は無罰でOKということです。

パットしたボールが池に入ってしまったらまた●●からパットできる?!

セカンドショットが強く入りましたが、何とかグリーンをとらえることができました。

ところが、高速グリーンでピンをオーバーさせてしまったため、グリーン手前の池に向かって下りのラインのバッティングが残ってしまたのです。
慎重にストロークしたつもりだったが、インパクトが強めに入ってしまいボールはピンをオーバー。
そのまま池に転がり込んでしまいましたた。
ウオーターハザードの規則にしたがって1罰打を加えた後、同じ場所からパットすることにしたのです。
ところが「池の向こう側から打ち直さなければいけないのでは?」と回伴競技者がクレームをつけてきたのです。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「パットしたボールが池に入ってしまったらまたグリーンからパットできる!」です。

確かに、もう一度同じ位置からパットすれば、今度はうまくいくに違いないのでしょうが、池に入れたにしては恵まれ過ぎた処置ではないかと思われがち。
ですが、規則では池に入れた場合の処置として、1罰打を加えてその球を最後にプレーしたところのできるだけ近くで球をプレースすることが認められているのです。(規則26条-1)
このケースの最後にプレーした所はグリーン上。だからもう一度、同じ場所からパットしてもOKなのです。

救済を受ける場合ラフにあつたボールを●●にドロップできる!

ティーショットが少し引っかかってボールがフェアウエー左サイドのラフに行ってしまい、スタンスがカート道にかかる状況にありました。

そこで動かせない障害物からの救済を受けることにして、規則にしたがってニヤレストポイントを決め、そこから1クラブレングス以内のエリアにドロップすることにしました。
ちょうどそこがフェアウエーになっていたので、そこにドロップしたのです。
もちろん、その地点は規則では認められる範囲にあるのですが、
「ラフのボールをフェアウエーにドロップするのは認められない」と同伴競技者がクレームをつけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「救済を受ける場合ラフにあつたボールをフェアウエーにドロップできる!」です。

実は、ゴルフ規則にはフェアウェイとラフの区別はないのです。
どちらもスルーザグリーンとして扱われているだけ。
ですから、規則にさえしたがっていれば、ラフのボールをフェアウエーにドロップしてもOKなのです。
ちょっと恵まれすぎて申しわけない気がするかもしれませんが、堂々とやっていいのですよ。

跳ね返って後方に飛んだ球がアンプレヤブルなら●●に前進してプレーできる!

フェアウェイの右サイドに大きな岩があるホールでのことです。
セカンドショットがちょうどその岩のすぐ左手前からだったのですが、ボールがシャンクして岩に当たり跳ね返って、後方30ヤードほどのブッシュに入ってしまいました。

行ってみるととうてい打てない状況なので、アンプレヤブルを宣言。
そした、元の位置からショットするといってブッシュから30ヤード前進して、ドロップしたのです。
ところが「ボールのあった位置からそんなにホールに近づいてショットしていいわけがない」と同伴競技者がクレームをつけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「跳ね返って後方に飛んだ球がアンプレヤブルなら元の位置に前進してプレーできる!」です。

アンプレヤブルの処置としては、1打罰を加えてその球を最後にプレーしたところのできるだけ近くでプレーという、ストロークと距離の処置が最初に書かれているのです。(規則28条-a)
この場合ボールのあったブッシュから30ヤードも前進することになろうとも、その処置は正しいのです。

左打ちで打つと生じる障害物からの救済を受けたのち●●でプレーもOK!

ティーショットが大きくフックしてあわやOBかと思いましたが、左サイドの林の奥でOB杭に接してなんとかボールが止まっていました。

OBゾーンが林でスタンスできないので左打ちすることにしましたが、そうなると今度は木の支柱がスイングの妨げになってしまいます。
そこで、動かせない障害物からの救済を受け、規則にしたがって無罰でドロップしました。
そうなると今度はOB杭が邪魔でないので、右打ちでショットしたのです。

すると「最初に左打ちで救済を受けたのだから、ドロップした後も左打ちをするべきだ」と同伴競技者はクレームをつけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「左打ちで打つと生じる障害物からの救済を受けたのち、右打ちでプレーもOK!」です。

この場合、まず左打ちのような変則ストロークを行うことが合理的な状況であったから、左打ちで邪魔になる障害物からの救済を受けるのはOK。
その救済を受けた後、ショットの方法を変えても規則では認められるのです。
ボールの状況が変わっても左打ちを強いるほど規則は頭が堅くないということになります。
このケースでドロップ後、右打ちをしようとして新たな障害が生じたら、そこから救済を受けることもOKなのです。

バンカーショットOBの後、打ち直しのドロップ前に●●のもOK!

午前中に雨が降ったのでバンカーの砂が少々固く締まっていました。
案の定バンカーショットがホームランで、OBに打ち込んでしまいました。
打ってしまったものは仕方ないと冷静にと思いながら、規則どおりバンカー内にドロップすることにしましたが、そのドロップの前に足跡やショットの跡をならしてからドロップしたのです。

ところが「自分がドロップすることのわかっているバンカーをあらかじめならすなんて絶対反則だ」と同伴競技者がクレームをつけてきたのです。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「バンカーショットOBの後、打ち直しのドロップ前に砂をならすのもOK!」です。

規則でハザード内の地面に触れたりするのが禁止されているのは、ボールがハザード内にあるか、ハザード内の球をドロップやプレースのために拾い上げているときです。
このケースでは、ボールはまだハザード内にはないし、プレーヤーはボールをドロップすることになりますが、そのためにボールを拾い上げてはいません。
さらに、プレーヤーはショットの後にそのハザード内の土や砂を平らに直すことが認められているのです。(規則13条-4例外b)
ですからこのケースではバンカーをならしてもかまわないのです。
むしろ積極的にならすことをおすすめします。

バッティングの前にキャディに●●を合わせてもらってもOK!

ラウンドも後半にさしかかり残り2ホール、ちょっと疲れが出てきた16番のグリーン上でどうも自分のパターのフェースの向きに自信が持てなくなってきました。
そこで自分のキャディを呼び、アドレスしたところで、後方からパターフェースをラインにスクエアにセットしてもらったのです。
そして、キャディが離れたところでストローク。

ボールは見事にカップインのパーセーブ!

それを見ていた同伴競技者は「人にフェースの向きを合わせてもらってからストロークするなんて、プレーの援助の反則だ」とクレームをつけてきました。

はたして、これは許さる行為なのでしょうか?

正解は?

「バッティングの前にキャディにフェースの向きを合わせてもらってもOK!」です。

確かにゴルフ規則ではストロークをしているときに、物理的援助を受けることを禁止しています。(規則14条12-a)
しかし、これはあくまでもストロークをしているときの話です。
またこれがアドバイスやパットの線の指示にあたるにしても、プレーヤーが自分のキャディからアドバイスを受けているのだから何の問題もないということになります。
このように、ストローク前にキャディにフェースの向きを合わせてもらうのはOKなのです。

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